エリアスの基本情報

エリアスはアレルギーによる鼻炎症状に効果のある「抗ヒスタミン薬」です。

抗ヒスタミン薬の多くは“強い眠気を伴う”という副作用を持ちますが、エアリスの場合は眠くなる副作用がほとんどなく、薬効の持続時間が長いのと即効性に優れているという特徴を持つ薬です。

この様に非常にメリットの多い薬ですが、残念ながら今の所日本では正式認可が下りていない薬ですので、入手するには個人輸入に頼らざるをえません。

(個人輸入に関する詳細はまた後ほど説明します)

花粉症の主症状の一つであるアレルギー性鼻炎ではアレルゲン(アレルギーを起こす原因物質)が鼻腔内に侵入してくることでアレルゲンに対抗するために血液中にヒスタミンという抗アレルギー物質が放出されます。

ヒスタミンの作用によってヒスタミンの周辺に血液が集中し血液中のアレルゲンを一網打尽にしつつ、粘膜に付着しているアレルゲン共々体外に放出するためにくしゃみや鼻水が起こるのですが、ヒスタミンの分泌量が過剰になると「アレルギー症状」として断続的に鼻水やくしゃみが起こることになります。

薬の効きが早く効果が長時間持続するのもエリアスの特徴で、1日1回食後に服用すると24時間効果が長持ちします。

花粉症で服用する時はシーズン前から服用開始するとさらに効果的にアレルギー症状を抑制してくれます。

副作用が少ないのもこの薬のメリットですので、スギ花粉の様に4ヶ月ほど薬を継続しなければならない人にとっては身体への負担が少ないのは大きなアドバンテージになると思います。

デスロラタジンについて

エリアスの主成分であるデスロラタジンは、ヒスタミンの受容体(レセプター)の働きをブロックする作用があります。

従来のヒスタミン受容体ブロッカーには自律神経に作用して副交感神経を強制的に活性化させる効果があるため

  • 眠くなる
  • 喉が乾く
  • 便秘しがちになる(腸の活動が鈍るため)

などの副作用がありましたが、こうした副作用を軽減した第二世代の抗ヒスタミン剤の仲間が「デスロラタジン」なります。

今回紹介している「エリアス」はインドの製薬会社が製造している薬ですが、主成分である「デスロラタジン」についてはアメリカの大手製薬会社MSDが開発しているものです。

2016年5月25日に日本の大手製薬会社であるキョーリン製薬ホールディングスは日本国内での「デストロラタジン」の独占販売契約をMSDと締結したことを発表しました。

今後厚労省に正式に許認可を受ければ数年のうちに日本国内でも「デストロラタジン」製剤の正規流通が開始されることが期待されますが、実現までにはまだいくつもの法的な手続きを経なければならないので当面はエリアスなど海外の薬を個人輸入で入手することになります。

承認薬と未承認薬

ではここで医薬品を語る上で欠かせない「承認薬」と「未承認薬」の違いについて説明していきましょう。

日本は世界でも珍しい「国民皆保険制度」が導入されている国です。

「国民皆保険」とは一部の例外を除き、日本に在住している日本人と外国籍の人に対し「保険証」を交付し、かかる総医療費の3割を個人負担してもらい、差額は国や自治体が負担するという制度です。

こうした行為を「療養の給付」と呼び、医療機関の窓口で保険証を提示するだけで療養の給付に関する手続きが受理されたことになり、窓口会計時には3割負担の金額だけを負担すれば良いというシステムです。

この制度により諸外国に比べはるかに安い医療費で国民は等しく医療を受けることができる仕組みになっています。

しかし、国は医療にかかる法を整備するだけでなく、実際に国庫から差額分の医療費を負担することになるので、安易に診療行為や医薬品に保険診療の適用を認めるわけにはいきません。

そこで医薬品に関してはメーカーの文献や海外での投与実績などを総合的に判断して厚生労働大臣がその薬の有用性を認め、国内で保健医療の適用薬として認めたものが「承認薬」になります。

(承認薬以外の薬は未承認薬となります)

こうしたバックボーンがあるためどうしても日本での医薬品の許認可は外国に比べると時間がかかってしまいます。

これは国民皆保険制度のデメリットと言えるでしょう。

しかし、未承認とはいえ医療上の必要性が認められる医薬品も多いので、対抗処置として医薬品の個人輸入が認められたという経緯があります。

ヒスタミンとは

このセクションでは「エリアス」が作用する「ヒスタミン」という物質についてもう少し詳しく見ていきましょう。

「ヒスタミン」は体内で合成されるほか食物からも摂取される物質です。

生体内では白血球の一種である好塩基球やマスト細胞(肥満細胞)の内部で作られていて、皮膚や肝臓、肺の細胞に蓄えられ、働きとしては免疫系に属する物質です。

アレルギーを引き起こす物質「アレルゲン」を検知すると血液中に放出され、ヒスタミン受容体(H1〜H4受容体という4種類のタンパク質があります)と呼ばれるタンパク質と結合することで周辺にアレルゲンを含んだ血液を集め、効率良くアレルゲンを取り除くような作用を起こします。

例えば鼻粘膜にアレルゲンである花粉やウィルスが取り憑くと、鼻水でアレルゲンを外に出そうとしますし、上気道粘膜ではくしゃみや咳で排出しようとします。

皮膚細胞でヒスタミンが作用するとヒスタミンの急激な機能亢進によって炎症が起こり、腫脹することでそこにウィルスやアレルゲンを集めて、ヒスタミン放出のサインに反応して駆けつけた免疫細胞が戦いやすい状態にするのです。

この時腫脹部では免疫系とアレルゲンとの戦いが起こるため熱を持ち末梢神経を刺激してかゆみを感じる様になります。

こうしたアレルギー反応は本来全て外敵(アレルゲンやウィルス)を体外に排泄しようとする免疫防御反応なのですが、暴走すると却って健康被害をもたらしてしまいます。

(この状態が花粉症や蕁麻疹、気管支喘息などのアレルギー性疾患になります)

副作用、禁忌、使用上の注意点など

現在「エリアス」には以下の様な副作用が報告されています。

  • 幻覚、めまい、眠気、不眠症、精神運動性活動過剰などの精神神経症状
  • 頻脈発作、心悸亢進などの心臓症状
  • 腹痛、消化不良、下痢、吐き気、嘔吐などの消化器症状
  • 肝酵素上昇、ビリルビン過多(尿が茶褐色になる)、肝炎などの肝機能症状
  • 筋肉痛
  • 薬剤性アレルギー:アナフィラキシー、血管性浮腫、呼吸困難、発疹、瘙痒感、蕁麻疹など

(使用に関する注意点)

  • 12歳未満の小児、重篤な腎障害のある人、妊婦または妊娠の可能性のある人、授乳中の女性、現在何かしらの病気で服薬治療中の人には安全性が確立されていないため慎重に投与する必要性があります。
  • 誤って大量に飲んでしまった場合はすぐに医療機関を受診する様にしてください。
  • 上記副作用以外の症状が出た場合は服用を中止しただちに医療機関を受診する様にしてください。

この際、服用した薬の能書などを持参すると適切な治療が受けやすくなります。

  • 服用を忘れてしまった場合は気がついた時に服用するか、一回飛ばして次回分から再開する様にしてください。

飲み忘れたからといって1回で2回分を服用することは絶対にやめましょう。

(禁忌)

エリアスに対してアレルギー反応を示した人、あるいはその既往歴がある人は服用できません。

入手方法

エリアスは日本では未承認薬ですので、入手するには個人輸入という方法になります。

個人輸入というと手続き等が非常に煩わしそうですが、現在ネットでは個人輸入代行業者が輸入薬入手の申請代行業務を行っています。

ネット通販の形式で輸入薬を取り扱っている業者が輸入代行業者になります。

信頼性の高い業者を選べば普通のネット通販を利用するのと同じ様な感覚で利用することが可能です。

業者の信頼性をチェックするには以下の点に留意してください。

  • 輸入元の国や現地ブローカーの情報を開示している
  • 輸入薬取り扱いに関する安全性への取り組みをしっかりと検討している
  • 責任者や医薬品取り扱い担当の情報がきちんと開示されている
  • 比較サイトなどでのレビューの評価が高い

などになります。

個人輸入は原則として医薬品購入者(エンドユーザー)の自己責任という形になりますので、代行業者はしっかりと選ぶ様にしてください。